
宇宙はもう「眺めるもの」じゃない。
VRで月面を歩く”THE MOON CRUISE”の体験はどう設計されたのか——
技術ではなく「リアルさ」の本質に迫る、VRクリエイターによる講演です!
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こんな人におすすめ
✅宇宙に興味はあるけど、まだ遠い存在に感じている方
✅VRやXRなど、体験型コンテンツの企画・制作に興味のある方
✅宇宙ビジネスや宇宙教育の新しい可能性を探っている方
講演者からのメッセージ

身近で遠い宇宙。技術開発が進んで、実際に行く手段が増えてきた中でも、まだまだ多くの人にとっては未体験の場所です。
そんな宇宙を「眺める対象」から「自分の足で立つ場所」へと変貌させたのが、東京ドームシティの宇宙体感施設「Space Travelium TeNQ(スペーストラベリウムテンキュー)」の常設VR体験『THE MOON CRUISE』です。
本講演では、VRの技術解説ではなく、「宇宙」という現実をどう解釈してどう体験化したのか、宇宙旅行を”リアル”に感じさせる要素とは何かについて、表現や体験設計の視点からお話しします。
宇宙を知る人ほど気づく、”リアルの再構築”への挑戦をぜひお楽しみください。
第144回 気づくセミナー 宇宙大学

■開催日:2026年2月27日(金)
■講演テーマ
そうだ、明日、宇宙旅行にいこう。
ー ヴァーチャルリアリティで表現した月面旅行の「リアルさ」とは ー
■講演者
株式会社STYLY 執行役員 野村 つよし氏
■進行サポート
宇宙大学コミュニケーター 萩原 宙氏
■告知
https://peatix.com/event/4886244/
アーカイブ動画
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レポート記事
「明日、宇宙旅行に行けるとしたら──。」
そんな未来を体験させてくれるヴァーチャルリアリティ(VR)コンテンツ「THE MOON CRUISE」の開発秘話が、宇宙大学セミナーで語られました。
登壇したのは株式会社STYLY執行役員の野村つよし氏。
東京ドームシティ内の「Space Travelium TeNQ」で展開されている同作品は、Japan Metaverse Awards 2025で最優秀賞とクリエイティブデザイン賞を受賞した注目のコンテンツです。最大50人が同時に体験できる「歩き回るVR(フリーローム)」として、多くの来場者を集めています。
講演で野村氏が繰り返し口にしたのが、「魔法をかける」という言葉でした。
来場者がリフトで上へ上がるその瞬間から、すでに魔法は始まっているといいます。入口の先が見えない構造もまた仕掛けの一つ。先がわからないからこそ、人は目に映るものを信じるしかなくなる。
そこに実際に触れられるものがあれば、「見えているものは本当に存在するのかもしれない」という錯覚が生まれます。その「もしかしたら」を入口から最後まで積み重ねることで、本当に宇宙へ行ったかのような感覚を演出しているのです。
この魔法を支えるのが、「ヴァーチャル」という言葉への深いこだわりでした。
野村氏はヴァーチャルリアリティを単なる「仮想現実」ではなく、「人工現実感」と捉えます。本質は現実と同じでありながら、見た目が異なるもの。それがヴァーチャルだというのです。
例えばSuicaは現金と同じ価値を持ちますが、子ども銀行券は見た目こそお金でも使えません。
だからこそ「本質に嘘をつかない」。
この姿勢が魔法を本物に近づけています。
世界観も徹底して現実に基づいています。
宇宙港からロケットで発ち、月周回ステーションを経て月面へ向かう旅程は、NASAのアルテミス計画が下敷きです。レゴリス(月の砂)で覆われた月面基地、アポロ計画を再現した羽根とハンマーの落下実験。さらに、あえて指示を与えない自由な探索や、実際に触れられる手すりといった工夫が、魔法を幾重にも重ねていきます。
宇宙へ行く──。
子どもの頃に夢見た、宇宙空間を漂う自分の姿。
すでにその夢は、私たちがリアルに感じ取れるところまで来ています。
野村氏が描いたのは遠い夢物語ではなく、現代技術の延長線上にある「少し先の現実」。ヴァーチャルリアリティがかけた魔法の先に、私たちがいつか体験するかもしれない未来があるのかもしれません。
執筆:中小企業診断士 永岡 伸一
講演者&司会者 プロフィール
講演者

野村 つよし(のむら つよし)氏
株式会社STYLY 執行役員
【プロフィール】
ソニー株式会社でリチウムイオン電池保護回路設計/AR関連技術開発を経験後、起業。A440では、AR/VR分野で、ソフト・ハード問わず横断的なシステム開発とディレクションに携わる。文化庁メディア芸術祭大賞受賞作品「縛られたプロメテウス / 小泉明郎」や「Suspended / 中村佑子」など、国内外で評価される作品において、機材運用からAR/VR表現のディレクションまで広範囲に担当。2024年、東京ドームシティ内の「Space Travelium TeNQ(スペーストラベリウムテンキュー)」で展開されている、未来の宇宙旅行が体感できるVR「THE MOON CRUISE」をプロデュース。同プロジェクトは「Japan Metaverse Awards 2025」で 最優秀賞・クリエイティブデザイン賞をダブル受賞し、ユーザーから高い評価を得ている。
公式サイト:https://styly.inc/ja/
司会進行

萩原 宙(はぎはらそら)氏
宇宙大学コミュニケーター
【プロフィール】
【出身】鹿児島県
【学歴】九州大学理学府物理学専攻 修士号取得
【来歴】鹿児島→福岡→徳島→佐賀(現在)→?
【好きなもの】宇宙論、宇宙開発、ソフトロボット、脳科学、「The Big Bang Theory」、「バイリンガルニュース」、イラスト、粘土造形、etc
「『時間』に終わりと始まりがあるのか」というのが幼いころからの一番の問い。
映画「Back to the Future」をきっかけに、科学者を志す。
しかし現実に対する憧れの相対速度は想像以上に大きく、科学者になるという夢は僕の重力圏を離れて宇宙の彼方へ。
代わりに世間と科学者のギャップを埋めるべく、サイエンスコミュニケーターに。
すると不思議なことに、就職先で元・JAXAの方に出会い、宇宙への招待券を手渡される。
現在、宇宙のどこかを漂う夢を追って、終わりのない旅の途中。
座右の銘は『パニクるな』

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