>>【宇宙大学】2024年5月24日(金) インタビュー!月面へ至る道/日揮グローバル株式会社 深浦 希峰氏

【宇宙大学】我が青春の人工重力 宇宙居住創世記/鹿島建設株式会社 大野琢也氏

宇宙大学で知らない人はいない、人工重力の第一人者、鹿島建設の大野琢也さん

2023年も休む間もなくいろいろな所で講演され、「人工重力」の認知度、そして理解度の向上に努めてらっしゃった姿がとても印象的です。

今回、大野さんにとって2023年締めの登壇ということで、宇宙大学でたっぷり3部構成でお話しいただきました。

いわば、大野さんの総まとめとなった今回。大野少年が幼いころ胸に抱いた疑問が、「人間が宇宙へ行って暮らすには重力が必要だ」という確信へと変わり、現在に至るまでのストーリーは必見です。

第99回 気づくセミナー 宇宙大学(動画あり)

■開催日:2023年12月22日(金)

■講演タイトル:我が青春の人工重力 〜宇宙居住創世記〜
【チャプター1】人工重力施設構想までの歩み(幼少期~学生期~社会人)
【チャプター2】人工重力施設研究のまとめ(遠心力~天体上~グラス)
【チャプター3】未来の人工重力施設(近未来~遠未来~超遠未来)

■告知ページ:http://ptix.at/woZYHs

■講演者:鹿島建設株式会社 大野 琢也氏

【チャプター1動画】人工重力施設構想までの歩み

https://www.youtube.com/watch?v=oseV6e3KuWY

大野さんが、幼い頃から今に至るまでを振り返った貴重な自己解析表(年譜)も公開してくださいました。

【内容】
自己紹介
なぜ宇宙を目指したか?
現代がいかに人類の歴史にとって重要な時代か
宇宙建築関係活動歴

【チャプター2動画】人工重力施設研究のまとめ

https://youtu.be/eu9JbE0_HqI

例えば火星をテラフォーミング(地球化)できたとします。この時、酸素と水は地球から持っていけたとしても、どうしても持っていけないものがある。それは「重力」です。チャプター2の動画では、そんな重大な課題に、大野さんが道しるべを提示してくださっています。

【内容】
課題設定
人工重力ネットワークの検討
周回軌道上の人工重力施設
1Gの作り方
天体上の人工重力施設
遠心力、グラス建築
火星の居住外観
マーズ・グラス‥‥生態系をグラスの中に再現
月面の場合
天体ごとに固有の形状となる特徴があるのが人工重力施設
回転するグラス建築間をどう移動するか
[動画]月面グラス建築を結ぶ交通機関の検討「ルナグラスと交通機関」
[動画]天体間移動の人工重力施設:ヘキサトラックシステム(京都大学 山敷庸亮教授による提案)
人工重力ネットワーク

【チャプター3動画】未来の人工重力施設

https://youtu.be/MEwP_HcrPcw?si=HIqAiRNmmMz1-RZ8

チャプター3では、3つの章のまとめと、大野さんの想いが語られます。

その想いは、自ら志願して宇宙へ向かう現在の世代とは違い、望む望まないに関わらず宇宙で生まれ育つ可能性のある次世代へ向けられています。宇宙で健康なからだを維持し、地球へ戻ることのできる選択肢を、次世代へ。そのために必須となるのが、人工重力施設です。

2024年、新たなるステージへ。
地球から月へ、月から火星へ。

地球で過重力の実験をするため、再設計されたルナ・グラスが近々お目見え予定とのこと。そこには、木星体験のできる木星腕と、火星体験のできる火星腕が登場!?とても楽しみですね。

「問題解決のためにとことんこだわれ、こだわるな」という大野さんからのメッセージ。その意味するところは、ぜひ動画でご覧ください。

【内容】
富士山最古の溶岩洞窟 駒門風穴
UZUME計画
人工重力施設の規模
火星都市「マーズ・グラスシティ」
[動画]太陽系外惑星
大野さんから若者へのメッセージ
現代と未来は両輪
メディア掲載
2024年、新たなるステージへ

メディア掲載

SPACE Media様
https://spacemedia.jp/news/11471

大野 琢也さん 関連記事(動画あり)

▼「人工重力」の共同記者会見の報告と反響/大野 琢也氏
https://spaceuniversity.jp/post-202209/

▼[漫談]かけことば文化再来 土偶から宇宙まで/大野 琢也氏 × 岡村 樹二也氏
https://spaceuniversity.jp/post-202205/

▼大野琢也氏の人工重力を有名にした舞台裏 ものいうCGクリエイターとの二人三脚/大野琢也氏 × 岡村樹二也氏
https://spaceuniversity.jp/post-202202/

大野 琢也さん プロフィール

1991年 神戸大学工学部建築学科卒業
1993年 神戸大学大学院工学研究科建築学専攻修士
1993年 鹿島建設入社、設計・エンジニアリング総事業本部
1997年 関西支店建築設計部
2020年 京都大学大学院総合生存学館非常勤講師
2023年 鹿島建設イノベーション推進室・宇宙担当

子供の頃から入社後に至るまで、人類の宇宙進出には重力が大切だと周りに説いて回るも、40年程だれにも相手にされず。
近年、月面居住や火星居住がまじめに議論されるようになり、医学的に低重力の問題点が指摘され始めました。
そのため人工重力が注目されるようになり、大学の非常勤講師までさせていただくようになりました。
周囲からは変わり者に見えるそうですが、実は普通です。

コメント