宇宙を見上げてみよう

現代の地球人が夜空を見上げると、そこにはいつだって一面広がるきらめく星座‥‥！

残念ながら、なかなかそういうわけにはいきません。地上の明かりや雲が星たちの輝きをさえぎり、見えるのは明るい火星や金星が精いっぱいという少し寂しい宇宙模様です。

だけど！

人類が宇宙へ送り出した「機械の星」が、私たちに新たな驚きや感動をもたらしてくれます。

「宇宙を見上げてみよう」では、そんなちょっぴり不思議な星たちについてほんのり紹介していきます。

ISSからの高画質ライブ映像

最初にお届けするのは、国際宇宙ステーション（”ISS” International Space Station）からの高画質ライブ映像（Youtube）です。

現在の地球人が行くことのできる場所で、地球から最も高い所にあるのが「ISS」という人間滞在型施設。老朽化のため、2031年に流れ星になるISS。「Point Nemo（ポイント・ネモ」と呼ばれる地球上の陸地から最も遠い場所に落下する予定です。

さてさて、そんなISSでは、地上400kmの高さから、地球を見下ろすライブ映像を配信。400kmというと、日本だと東京から神戸あたりですね。

星を眺めてみようと言いつつ、いきなり星から眺める地球をお届けすることになりますが、こんな気軽に「宇宙視点の私たちの今」を目の当たりにできるなんて、必見です。

ライブ映像ですが休憩タイムもあるので、詳細はNASAのYouTubeチャンネルでご確認下さい。

南北に黒潮のように蛇行しながら、毎日90分間隔で地球を一周しているISS。条件がそろえば、動いているISSを肉眼で見ることができるのです。

その姿はまるで流れ星。飛行機のように点滅しません。輝く星がスーッと夜空を横切っていく姿を見ることができます。

下記のサイトで条件を確認し、ぜひ確認してみて下さい。運が良ければライブ映像配信中のISSと目が合うかもしれません！

ISSにある日本産の実験棟「きぼう」を見てみましょう。

ISSを見ることができるNASAのサイトです。

・90分前（-1.5h）と90分先（+1.5h）のISSの位置を示している
・暗い部分は夜、明るい部分は日中を示している

現在のISSの位置と進路状況がリアルタイムで観測できる、ポーランドで作られたサイトです。

左サイドに縦に並ぶ項目で、より自分の見たい情報をしぼり込むことができます。

かの有名なお騒がせCEO、イーロン・マスクの企業、スペースX社が運用している小型の衛星「Starlink（スターリンク）」。

スターリンクは、地球に住む私たちに、電線やアンテナなんてない宇宙からインターネットを繋ぐ画期的なサービスです。

日本では、2024年からモバイル通信社の携帯端末やスマートフォンから直接スターリンクに繋がるサービスが開始されます。

そんなスターリンクでは、世界のどこにいても常時インターネット接続を実現するため、現在3000基以上の小型衛星が地球上をぐるぐる周回しています。

スターリンクシステムの完成には1万3000基ほどの衛星が必要で、スペースX社は毎月30基ほどの小型衛星を宇宙に送り出しています。

小型衛星は、規則正しく一直線に数珠つなぎとなり、放出されます。この数珠つなぎに放出されたスターリンクは、地上から肉眼で見ることができます。

一直線に星が並び夜空を横切っていく姿は、まるで銀河鉄道のよう！このことから、「スターリンクトレイン」と呼ばれています。

今の今しか見れないスターリンクトレインを見つけてみましょう。

スターリンク観測といえばこれ！

【使い方】
・「Country」で「Japan」を選択
・「Place」にあなたの家の近くの都市名を入力
・「FIND VISIBLE TIMES」をクリック
→スターリンクが見える時間が表示されます（”new”をチェック）

※ウェブサイト上部の「Live Map」で「new」があるところにスターリンクが飛んでいます

放出されたスターリンクは、始めは数珠つなぎで列車のように密接して流れて行きますが、1～2日程度でどんどん衛星と衛星の間が開き、最終的に一つの星になるか、発光せず見えなくなります。

スターリンクトレインは、動画検索すると、次のようにたくさん見つけることができます。

星座を作っているようであり、夜空を走る銀河鉄道のようであり、とてもきれいですね。日中見ると、連なる凧のよう？

ぜひ、あなたの目で実際に見てみてください！