人類が宇宙で生活するとき、どうなる?どうする?ということを、常に思考されている、建築士であり人工重力の第一人者である、鹿島建設の大野琢也さん。
宇宙大学4回目となる今回は、ル・コルビュジエやヘリット・リートフェルトなど、過去の著名建築家の創造が現在の建築につながることを証明する「ビジョンは世界を導く」紹介からはじまり、木星に住むとしたらどうなる?という仮説を具体的に検証し、解説してくださいました。
タイトルにある「懸垂型居住施設」の正体は、天空の城ラピュタ?
ぜひ、解説動画でご確認ください。
第99回 気づくセミナー 宇宙大学(動画あり)
■開催日:2021年11月5日(金)
■講演タイトル:宇宙建築 懸垂型居住施設 超重力惑星で暮らす方法
■講演者:鹿島建設株式会社 大野 琢也氏
▼動画はこちらです。
https://youtu.be/jAt_S216Hbg
なぜ、重力に注目するのか?→低重力下では、2つの課題があるから
課題1:生物学的発達
課題2:人類の分断
テーマ:太陽系内惑星で1G環境を創る → 木星に!
木星‥‥表面重力は地球の2.5倍
↓
・人工衛星にぶら下がっている、超重力型惑星での人工重力施設
・木星の表面には達しない‥‥天空の城ラピュタ
・宇宙エレベーター「スカイフック」の一種
懸垂型は、木星にしか適用できない
今回、ビジュアル化された懸垂型の木星適応居住施設は、大野さんと二人三脚でアイデアをビジュアル化してらっしゃる3Dアーティスト、岡村樹二也さんの作品です。
【動画】宇宙居住のための人工重力施設
宇宙居住のための人工重力施設 人類が宇宙で恒久的に暮らすための施設検討
2021年7月2日(金)開催
https://spaceuniversity.jp/post-202107/
【動画】宇宙建築と交通機関
宇宙建築と交通機関
2021年8月6日(金)開催
https://spaceuniversity.jp/post-202108/
【動画】宇宙建築 火星ドームシティ 宇宙居住人口が増えたら
宇宙建築:火星ドームシティ 宇宙居住人口が増えたら
2021年10月4日(月)開催
https://spaceuniversity.jp/post-202110/
大野 琢也さん プロフィール
1991年 神戸大学工学部建築学科卒業
1993年 神戸大学大学院工学研究科建築学専攻修士
1993年 鹿島建設入社、設計・エンジニアリング総事業本部
1997年 関西支店建築設計部
2020年 京都大学大学院総合生存学館非常勤講師
2023年 鹿島建設イノベーション推進室・宇宙担当
子供の頃から入社後に至るまで、人類の宇宙進出には重力が大切だと周りに説いて回るも、40年程だれにも相手にされず。
近年、月面居住や火星居住がまじめに議論されるようになり、医学的に低重力の問題点が指摘され始めました。
そのため人工重力が注目されるようになり、大学の非常勤講師までさせていただくようになりました。
周囲からは変わり者に見えるそうですが、実は普通です。
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