>>内閣府「宇宙スキル標準(決定版)」に宇宙大学・宇宙検定が掲載されました

【宇宙大学】宇宙を「見る」から「体験する」へ ― ExoKyoto3Dと、次世代ExoKyoto4Dの構想 ―/京都大学大学院教授 山敷 庸亮氏【内閣府 宇宙スキル標準 掲載】

「ExoKyoto」をご存知ですか?

誕生10周年を迎えた日本初の系外惑星データベースが、今、宇宙を立体的に「体験する」プラットフォームへと劇的な進化を遂げています。

今回の宇宙大学では、最新の3D可視化技術から、時間軸を超えて宇宙を旅する次世代の「4D構想」まで、新しい宇宙教育の未来をナビゲート!

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こんな人におすすめ

✅最新の宇宙科学や、系外惑星・探査機の軌道データ可視化に興味がある方
✅3D・4D技術を活用した、能動的で新しい「宇宙教育」のあり方を知りたい方
✅完成された映像を見るだけでなく、自ら宇宙空間を動かし、体験してみたい方

内閣府「宇宙スキル標準」との関連性

この講座は、内閣府「宇宙スキル標準」の以下のスキル項目に関連しています。

気づくセミナー宇宙大学と宇宙検定は、内閣府 宇宙スキル標準に掲載されています。

スキルカテゴリ No. スキル項目・内容
サービス設計 7 ユーザビリティ(UX)設計

・製品・サービス・システムを、利用者が使いやすく、理解しやすく、目的を達成しやすい状態に設計するスキル。
・具体的には、ユーザーの業務プロセスや利用環境を踏まえた課題の抽出、サービス機能や画面構成の設計、操作性・可用性・信頼性の評価、業務フローや物理的環境を含めた顧客体験全体の改善提案等のスキルが該当する。
・特に、宇宙分野においては、複雑な宇宙システムを安全かつ確実に運用できるよう、複雑な情報や操作を直感的に誤操作なく扱えるように設計するスキルが求められる。

参考:内閣府 宇宙スキル標準

講演者からのメッセージ


2016年に日本語対応太陽系外惑星データベースとして誕生したExoKyotoは、今年で10周年を迎えます。

新たなExoKyoto3Dは、系外惑星の立体可視化に加え、地球近傍小惑星、探査機、フレア、オーロラなど、時間とともに変化する太陽系の現象へ対象を広げています。

本講演ではその歩みと、宇宙を「見る」だけでなく、視点と時間を動かして「体験する」次世代ExoKyoto4Dの構想を紹介します。

🔵【動画】ボイジャー1号グランドツアー 完全版 | Voyager 1 Grand Tour — 小惑星の海、タイタン、そして次の星々へ
https://youtu.be/4DH6j_woMC4

参加者アンケート

【楽しかった話、参考になった話、もっと聞きたかった点、講師へのメッセージなど】

素晴らしい内容でした。是非これからも宇宙の話を聞かせてください。(泉 博道)

別の星にいったときの星座の姿など考えたこともなかったので初めて知りました。膨張しているという宇宙の最果てにたどり着いたら、地球はどうみえるのか知りたいと思いました。(永岡 伸一)

実際に見て観測できない星も影や放射線で観測できるということを知り、観測方法の多様さは豊富だと感じました。

宇宙船で、速度を変えながら、またワープ航法で空間の移動感覚を伴って宇宙を体験できる素晴らしいシステムだと思いました。とても分かりやすく面白いお話をありがとうございました。

第149回 気づくセミナー 宇宙大学


■開催日時:2026年8月21日(金)19:00~

■講演テーマ
宇宙を「見る」から「体験する」へ
― ExoKyoto3Dと、次世代ExoKyoto4Dの構想 ―

■講演者
京都大学大学院 総合生存学館 教授/SIC有人宇宙学研究センター長/一般社団法人宇宙産業機構 顧問 山敷 庸亮氏

■告知
https://spaceuniversity-20260821.peatix.com

アーカイブ動画

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宇宙大学レポート

京都大学大学院教授で、同大SIC有人宇宙学研究センター長の山敷庸亮先生に、日本初の系外惑星データベース「ExoKyoto」をテーマにご講演いただきました。

講演は、系外惑星発見の歴史から始まりました。

恒星の前を惑星が横切るときの減光を捉えるトランジット法。恒星のふらつきを、光の波長の変化として読み取る視線速度法。観測は、一つの領域を見つめ続けたケプラー宇宙望遠鏡、全天を掃くように観測するTESS、そして大気の成分まで読み取るジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡へと進んできました。

では、その先に何を探すのか。
生命が存在しうる惑星です。
ハビタブルゾーンとは、恒星から近すぎず遠すぎず、惑星の表面に液体の水が存在しうる範囲を指します。ただし、それは「ゴールではなく入り口」。海が見つかった系外惑星は、まだ一つもないそうです。

「分かっている範囲と、行ける範囲。その乖離が桁外れに大きいのが宇宙」。
この言葉が、講演全体を貫いていました。

1977年に打ち上げられたボイジャー1号は、現在およそ160天文単位の彼方にあり、年内には地球から「1光日」の距離に達します。それでも、そこから見た星座はほとんど崩れていません。星座の形が崩れるほど遠くへは、人類はまだ行けていないのです。

ここから、届かない距離への旅が始まります。

「いきなりファンタジーの世界ですが」と前置きし、先生は光速の20%で、4.25光年先のプロキシマ・ケンタウリへ向かいます。プロキシマ・ケンタウリbは、おそらく潮汐固定されており、常に同じ面を主星に向けています。先生のお気に入りだという一枚には海と大陸が描かれていましたが、「実はファンタジー」なのだそうです。描かれたオーロラも、主星が激しいフレアを起こす星であることから想像したものです。

旅はさらに、さまざまな惑星を巡ります。

「太陽に似た恒星を回る初めての惑星」として1995年に発表された51 Pegasi bは、わずか4日で主星を一周します。
二つの太陽を持つKepler-16(AB)bは、『スター・ウォーズ』の惑星タトゥイーンが実在したと話題になりました。
WASP-39bは、質量が木星の0.28倍しかないのに、半径は1.27倍もあります。
大気観測で知られるK2-18bは、岩石惑星にしては大きすぎ、ガス惑星と考えられているそうです。
そして、40光年先のトラピスト1に到着。ここまで来ると、見慣れた星座は大きく歪みます。先生は、その空に新しい星座まで作っておられました。

さらに、銀河の中心へ。いて座Aスターまでは2万5千光年。もはやワープが必要な距離です。光速の3%で巡る恒星S2の動きから、ブラックホールの存在が見いだされました。

最後に向かったのは、地球に近く、太陽によく似た恒星、くじら座タウ星です。その惑星がハビタブルゾーンを巡っている可能性があるそうで、そこから見える光景が映し出されました。

「サイエンスではないかもしれない。けれど、否定することもできない」。先生のその一言が、心に残りました。

一生をかけても届かない距離を、画面の上で体験に変える。時間と距離を超えた旅に圧倒された夜でした。

執筆:中小企業診断士 永岡 伸一

登壇者 プロフィール

山敷 庸亮(やましき ようすけ)氏
京都大学大学院 総合生存学館 教授/SIC有人宇宙学研究センター長/一般社団法人宇宙産業機構 顧問

【プロフィール】
1990年 京都大学工学部卒業
1994年 サンパウロ大学工科大学院(EPUSP)修士課程修了
1999年 京都大学博士(工学・環境地球工学専攻)
2004-2008年 日本大学理工学部講師・准教授
2007年 東京大学非常勤講師
2008-2013年 京都大学防災研究所准教授などを経て現職
2011年 原発事故による河川海洋放射線環境調査に加わる
2015年~宇宙における水の研究を推進し、系外惑星の複数のハビタブル・ゾーンと恒星高エネルギー粒子による系外惑星放射線環境を比較可能な太陽系外惑星データベースExoKyotoを開発、公開
2019年~土井隆雄宇宙飛行士、寺田昌弘准教授らとともに、アリゾナ大学人工隔離生態系Biosphere2を用いたスペースキャンプ(SCB2)を企画、実践

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