>>【宇宙大学】8/1(木) ハビタブル惑星の放射線環境は?未来の居住地を守ろう/京都大学大学院教授 山敷 庸亮氏

【宇宙大学】”ムーンビレッジ” 月に社会を作る/ムーンビレッジアソシエーション 理事 稲谷 芳文氏

前回はSLA 宇宙旅客輸送推進協議会の代表理事として、そして今回は、ムーンビレッジアソシエーションの理事として、宇宙業界の重鎮、稲谷 芳文氏にご講演いただきました。

第1回目の宇宙輸送に続き、今回のテーマは月面社会について。

月面社会がまだ構築されていない今、正しい正しくないではなく、あなたならどう考える?という視座を持つことが大事だと、稲谷先生はおっしゃいます。参加いただいた柳川孝二先生は「宇宙の視座」という言葉を使われました。

参加者様からは、壮大なテーマだった、今までの宇宙大学で一番感動したなどのお声をいただくなど、多くの人の心に残る回となりました。

稲谷先生からのメッセージ


人類は宇宙ステーションを作って、地球を回る軌道上に、人が常時滞在する施設を作りました。

次の目標は、月や火星に持続的に滞在したり、社会とでもいうべき集団をつくることだと言われています。

月は、地球軌道より遥かに遠く、人間が活動するために必要な物資を調達したり、持続して活動を続けるために、多くの新しい技術やそれを可能にするための資金が必要です。

持続的に活動するために、どういう価値を生み出す活動をするのか?
人の営みを続けるための仕組みや、それを支える技術とは?
世代を超え、長期間宇宙で人が活動するとき、生物としての「ヒト」にどういう影響があるのか?
地球と異なる環境に適応するのか、あくまで地球と同じ環境を作ろうとするのか?

など、考えるべきことはたくさんあります。

今見えている様な近い将来だけでなく、もっと長い時間のうちにはどういうことを考えてこれらに取り組めば良いのか、皆さんと一緒に考えたいと思います。

第108回 気づくセミナー 宇宙大学

■開催日:2024年5月9日(木)

■講演タイトル:”ムーンビレッジ” 月に社会を作る 人類の宇宙進出について考える

■告知ページ:https://peatix.com/event/3900100

■講演者:稲谷 芳文氏
国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 名誉教授
一般社団法人 宇宙旅客輸送推進協議会 代表理事
ムーンビレッジアソシエーション 理事

【動画】第2弾 ”ムーンビレッジ” 月に社会を作る


https://youtu.be/-XsJrkqp_qE

【内容】
国際宇宙ステーション、ムーンビレッジ
月・火星の上に人類社会を作る
有人探査、持続的滞在、居住など
月・火星上でどのような価値を生み出すのか?
月に存在する物質、月でどのように炭素を調達するのか?
月社会の構成員、持続的な社会
放射線の問題
人類の宇宙滞在とライフサイエンス
宇宙で生まれて死ぬ、世代を継ぐ、人類の進化?
ライフサイエンスの今後
現在のアーキテクチャによる輸送手段
地球・月・火星間でのトラフィックネットワーク
より長い時間のスケールで考える
人類が絶滅する6つのシナリオ
人類の進化のことも考える?
太陽系に住めなくなったらどうする?
人類の地球脱出・太陽系脱出にかかる経費試算
ドレイクの方程式

【動画】第1弾 誰でも行ける宇宙旅行 ロケットの次の進化

誰でも行ける宇宙旅行 ロケットの次の進化
▼詳細はこちら
https://spaceuniversity.jp/post-20240322/

メディア掲載

SPACE Media様
https://spacemedia.jp/news/12498

稲谷 芳文氏 プロフィール


稲谷 芳文(いなたに よしふみ)氏
国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 名誉教授
一般社団法人 宇宙旅客輸送推進協議会 代表理事
ムーンビレッジアソシエーション 理事

【略歴】
宇宙科学研究所宇宙航行システム研究系 教授
東京大学大学院工学系研究科教授(併)
JAXA宇宙科学研究所副所長、特別参与などを経て退職、現在に至る

日本航空宇宙学会、AIAA各会員、IAA会員、日本ロケット協会会長 (2012,2013)

【プロフィール】
宇宙科学の世界でロケットや衛星・探査機などの研究をしてきました。

また、次の時代のロケットのあるべき姿を考え、宇宙への輸送をより一般大衆化するため、飛行機のように運航できる再使用型ロケットの研究をおこない、世界に先駆けて再使用型のロケットの離着陸実験を行うなど日本の研究活動を先導してきました。

この地上と宇宙空間との往復飛行の研究成果を生かして、小惑星からの帰還ミッションである「はやぶさ」のカプセルを作って、世界初の地球への帰還とサンプルの回収を成功させました。

現在では、これらの経験を活かして、民間主導の宇宙旅客輸送の推進や、月における人類の持続的滞在から人類の宇宙活動の将来像について議論するプラットフォームを主催し、世の中を前に進めるための発信を行なっています。

SLA 一般社団法人宇宙旅客輸送推進協議会
https://spaceliner.jp

月惑星に社会を作るための勉強会
https://www.jasma.info/moonvillagestudy/

7th GLOBAL MOON VILLAGE WORKSHOP & SYMPOSIUM
ムーンビレッジアソシエーション
https://mva2023.jp/

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