【宇宙大学】火星探査ローバー世界大会ERCを目指す「ARES Project」表阿依ダニシ氏

東北大学大学院で航空宇宙工学を専攻している阿依ダニシ（Danish Ai）さん。

ダニシさんは、火星探査ローバーを研究開発し、世界大会出場を目指すARES Projectのチームリーダーでもあります。

Ares Projectが目指す火星探査ローバー世界大会の名は、ERC（European Rover Challenge）。

ARES Projectは、2023年度は残念ながらERCへ出場できませんでした。ですが、日本から初参加、しかもチームの熱意と技術を買われ、ERCに招待されました！これは異例のことだそうです。

そして9月、ERCに参加するためチームメンバーと供にポーランドへ飛んだダニシさん。

10月6日の宇宙大学では、そのときの体感レポートをお話しいただきました。

世界レベルに触れ、最も痛感したのはマインドの違いだったとのこと。そして、大学や企業からの潤沢な資金提供についても日本との差について触れています。

技術力に関してはうれしい発見も！日本ならではの高い技術力は、世界レベルに匹敵するものだと感じたとのことで、これは前進を後押しする発見ですね。

世界を見て、世界に触れた阿依ダニシさんの講演を、ぜひご覧ください。

第94回気づくセミナー宇宙大学(動画あり)
阿依ダニシさんプロフィール

第94回気づくセミナー宇宙大学(動画あり)

■開催日：2023年10月6日(金)

■講演テーマ：European Rover Challenge (ERC)を実際に見て、さらなる挑戦を目指す

■告知ページ： http://ptix.at/GTkMY3

■講演者：東北大学航空宇宙工学専攻／ARES Project代表　阿依ダニシ（Danish Ai）氏

ARES Project
HP：https://www.arespjt.jp/
X(Twitter)：https://twitter.com/AresPjt2022

▼動画はこちらです。

https://www.youtube.com/watch?v=ui0a0TS17jY&t=883s

▼阿依ダニシさんの8月の宇宙大学はこちらです。

火星探査ローバー世界大会へ日本初出場を目指す！
世界大会出場を通して将来の日本の惑星探査を発展させる
https://www.youtube.com/watch?v=jB5OQRxCT34&t=723s

▼ARES Projectは、東北大学基金 #ともプロで、クラウドファンディング実施中です。
【東北から世界へ】日本初！火星探査ロボットの世界大会へ向けた挑戦〜 ARES Project 〜
https://www.kikin.tohoku.ac.jp/project/tomopro/2023/pj_007_2023

▼「SPACE Media」様に掲載していただきました。
https://spacemedia.jp/news/10926

阿依ダニシさんプロフィール

私は現在東北大学の宇宙ロボット研究室にて、惑星探査ロボットの研究開発に取り組んでいます。これに平行して、学部生時代から火星探査に情熱を持ち、火星探査ヘリコプターの研究を継続してきました。

この火星探査ヘリコプターの研究を通してクマ財団4期生（https://kuma-foundation.org/student/danish-ai/）に採択、大学の研究支援制度で優秀賞受賞などの成果を残してきました。

この活動の発展として、現在では約30名のメンバーで構成される学生団体を率いて、火星探査ローバの世界大会URC出場を目指しています。

火星探査ローバの開発において、これまで4機製作してきましたが、その新たな可能性として様々な団体と連携して海岸ゴミ回収ロボットへの応用を検討しています。

【経歴】
1999年日本京都生まれ
2018年4月筑波大学理工学群応用理工学類に進学
2022年4月東北大学工学研究科航空宇宙工学専攻に進学

【受賞歴】
・2019,2020 ARE(筑波大学先導的研究者体験プログラム)採択生
・2020 ARE最優秀賞・筑波大学理工系学生の国際インターンシップや国際会議への参加に必要な海外渡航費の支援制度採択生
・2019 トビタテ留学Japan 留学支援制度採択生
・2022 東北大学国際宇宙大学派遣制度採択生（ISU SSP22参加、卒業）
・2022 EMMPOL13 Analog astronaut training mission 参加
・第30回衛星設計コンテストアイデア大賞日本天文学会賞最優秀模型賞
・TedxTsukuba 2022 登壇