「ものづくりの町」として有名な東大阪で、医療現場や建築現場で即戦力として使える機器を研究開発する小西真さん。
小西真さんとの出会いは、宇宙ではなく介護をメインとした大きな展示会でのことでした。お話していると、小西真さんの技術は宇宙でも役立つものに違いないということで、宇宙大学でお話しいただく運びとなりました。
自称SFオタク&アニメオタクということで、「機動戦士ガンダム」のようなロボットにも詳しい小西さん。
大学時代は映画づくりに勢力を注ぎ、卒業後はエンジニアの世界へ。エアコンやポンプ、航空機部品の設計から、マッサージチェア、そして今回の目玉、パワーアシストスーツの開発まで、ものづくりの道へまっしぐら!
今回、「車いす+パワーアシストスーツ」で、足が悪く歩けない人や、足が欠損している人でも、なんと階段が登れ、電車とホームの溝もまたぐことができる夢のような、でも実現可能な技術を紹介してくださいました。
この技術は、無重力空間の筋トレに応用できるのです。ISS(国際宇宙ステーション)のようなある程度滞在期間が長い無重力空間では、宇宙飛行士の筋力低下は避けられないのが現状ですが、それを回避できるのが小西さんの技術。
ふわふわ浮いた状態で、特製パワーアシストスーツを装着すれば筋トレができるという画期的な提案です。
後半の宇宙ディスカッションタイム(質問タイム)では、そんな小西さんの技術への疑問質問が飛び、ひとつひとつていねいにお答えくださいました。
第84回 気づくセミナー 宇宙大学(動画あり)
■開催日:2023年5月5日(金)
■講演テーマ:パワーアシスト技術を応用した宇宙空間でのトレーニング機器の提案
■講演者:マコトバイオニクス株式会社 代表取締役
マコトバイオニクス株式会社
http://www.makotobionics.com/index.htm
▼動画はこちらです。
パワーアシスト技術を応用した宇宙空間でのトレーニング機器の提案
https://youtu.be/XdkJBNAdq5A?feature=shared
小西真さん プロフィール
重いものを持ち上げる際の腰の動きをアシストし作業者の負担を軽減するパワーアシストスーツを複数台製品として世に送り出してきました。また製品化とは別に様々なアシストスーツ機の研究開発もおこなってきました。
それらの技術を応用し新たなリハビリ機器、トレーニング機器の開発のために創業したのがマコトバイオニクスです。
その中でも脳卒中等の脳疾患による片麻痺患者向けに開発中のリハビリ機器は関節の可動域を拡大し、筋肉に適度な刺激を与えることを目的とした機器で、この技術は廃用症候群の予防だけでなくトレーニングにも活用できます。
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