【宇宙大学】今日は宇宙開発広報の話をしよう ~広めることを広める~/合同会社ムーン・アンド・プラネッツ 代表社員 寺薗 淳也氏


宇宙のことならテラキンさん!
テラキンさん」の相性で親しまれ、いつも宇宙のことをわかりやすく伝えてくださる寺薗淳也さん。今回の宇宙大学では、専門とされる月・惑星探査ではなく、NASDA、JAXA時代に携わった「広報」というお仕事についてお話しいただきました。

JAXA広報という貴重な土台があるからこそ、体験談の一つ一つに実感がこもってらっしゃいます。

・中学生が理解できる内容で伝える
・正確であることとわかりやすいことは別もの
・障壁を設けてはならない

などなど、宇宙関連に関わらず、相手に伝えることが苦手な人、どうしたら相手に伝えられるかわからない人にも、ぜひご覧いただきたい内容です。

講師からのメッセージ


広報‥‥皆さんが宇宙開発の情報に接するたび、必ずそれを伝えている人がいます。

広報やアウトリーチ(普及啓発)は、宇宙開発を1人1人により身近にするために欠かせない仕事です。

広報というとテレビカメラの前に立ったり、有名人と接する機会もある華やかな仕事に見えるかも知れません。

でも、実際には地味で泥臭く、ときには苦しみながら伝えなければいけないこともあります。

研究者という下地を持ち、技術者としても動き、でも広報の仕事に踏み込んだ人間からみた、宇宙開発の広報の悲喜こもごも、そして「伝えること」の重要さについて語っていきます。

【講演終了後のメッセージ】
「伝えることを伝える」、こういったテーマでの講演は意外に少ないと思います。今回は自分自身の広報の歴史で培ったエッセンスをこの講演に凝縮しました。ぜひ皆様にご覧いただければと思います。

第125回 気づくセミナー 宇宙大学(動画あり)

■開催日:2025年2月7日(金)

■講演テーマ:今日は宇宙開発広報の話をしよう ~広めることを広める~

■告知ページ:https://peatix.com/event/4283063

■講演者:合同会社ムーン・アンド・プラネッツ 代表社員、月探査情報ステーション 編集長、元・JAXA広報部 寺薗 淳也氏

▼動画はこちらです。


https://youtu.be/QP8Bxkwbo1g

宇宙広報の歴史は自分史でもある、と寺薗さん。
NASDA(宇宙開発事業団)からJAXAへ、宇宙広報キャリアを積まれます。

NASDA時代、「月・惑星へ」という紙ベースで考案したコンテンツから生まれたウェブサイトや、仲間と昼夜を忘れて働いていたときの「リポD事件」。寺薗さんの体験談に触れていると、そこにはいつも情熱を感じます。

そして、

2004年5月「はやぶさ」地球スイングバイ
2005年9月「はやぶさ」小惑星到着

という一大ニュースを広報にしっかり活用し、世間の宇宙開発への注目度をさらに高めることにも成功。

後半では、「宇宙広報」の経験から、「広報」全体への考え方を解説してくださいます。

寺薗 淳也氏 プロフィール

寺薗 淳也(てらぞの じゅんや)氏
合同会社ムーン・アンド・プラネッツ 代表社員
月探査情報ステーション 編集長
元・JAXA広報部

【プロフィール】
1967年東京都生まれ。東京大学大学院博士課程中退。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)、会津大学などを経て、現在合同会社ムーン・アンド・プラネッツ代表。
NPO法人日本火星協会理事・一般社団法人宙ツーリズム推進協議会理事・一般社団法人ABLab理事を併任。
専門は惑星科学、情報科学。
宇宙開発、特に月・惑星探査の普及啓発をライフワークとし、講演やイベント、メディア出演などを精力的に行っている。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)では2003~2006年に広報部に所属し、JAXAウェブサイトの管理・運営を行う傍ら、講演などで宇宙、特に月・惑星探査についての最新情報を幅広く伝えてきた。
特に、2005年11月の、小惑星探査機「はやぶさ」の着陸のときにはブログを通して世界中に情報を発信した。
1998年より、月・惑星の知識や探査計画を紹介するサイト「月探査情報ステーション」の編集長を努めている。
著書は『宇宙開発の不都合な真実』(彩図社、2022年)、『2025年、人類が再び月に降り立つ日』(祥伝社、2022年)、など。

月探査情報ステーション:https://moonstation.jp
X: @terakinizers

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