🔎問題作成者を知ろう
石岡 憲昭（いしおか のりあき）氏
帝京大学医学部 特任教授
【プロフィール】
1983年学位取得後（理学博士）直ぐに米国インディアナ州インディアナ大学の博士研究員として研究のキャリアをスタート。1986年より東京慈恵会医科大学助手、講師を経て1998年宇宙開発事業団（NASDA）に入社。主任研究員を経て、機関統合により宇宙航空研究開発機構（JAXA）の宇宙科学研究所の教授を務める。2019年、名誉教授。
その間に総合研究大学院大学物理科学研究科教授を兼務、および鹿児島大学大学院理工学研究科、医歯学総合研究科客員教授、徳島大学大学院医科学教育部客員教授を務めた。
現在は帝京大学医学部特任教授として「宇宙生命科学」「宇宙感染症学」等の教育・研究にも携わっている。JAXA時代は生命科学分野の基盤整備、コミュニティ育成と研究推進を同時に牽引し、日本実験棟「きぼう」で生命科学研究を進めるための利用制度整備、実験テーマ募集、運用計画の立案、支援に携わり、研究者が宇宙実験に参加しやすい環境を構築した。
また、国内外のワークショップ・委員会活動を通じて研究者コミュニティを育成し、宇宙生命科学分野の発展を支えた。特に微生物の研究を推進し多くの宇宙実験に参画した。研究面では、微小重力・宇宙放射線などの宇宙環境が生体に及ぼす影響を、細胞レベルから個体レベルまで体系的に研究してきた。
さらに、宇宙飛行士の姿勢制御の変化、帰還後の再適応過程を明らかにし、長期滞在時の生理応答の理解に貢献した。現在は宇宙感染症の研究を主とし、宇宙での人工冬眠や老化に関する研究も実施している。
石岡さんの著書
宇宙生命科学入門－生命の大冒険－（共立出版株式会社、2017年）（ISBN: 9784320047327)
石岡さんからメッセージ
宇宙産業とは、人工衛星やロケットの開発・打ち上げを担う宇宙機器産業をはじめ、衛星通信・地球観測・測位・宇宙データ解析などの宇宙ソリューション産業、宇宙旅行・宇宙ステーション・資源探査・閉鎖環境実験などの宇宙空間利用、無重力や宇宙線を活用した生命科学・医療・AI・材料研究といった多領域と連携した宇宙環境の活用や応用、さらには農業・防災・交通・都市開発など地上社会への技術還元までを含む、極めて広範かつ融合的な活動領域で構成される産業分野である。
産業化は“人が宇宙で活動しうる”という未来志向の科学的基盤と次世代の研究者・技術者を育てていくという思いがあってこそ真に意味のある社会的基盤へとつながるものと確信している。
🔴出題範囲
🔽宇宙と老化
1. https://www.isas.jaxa.jp/j/forefront/2013/ishioka/
2. https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20240502_n01/
3. https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/120400712/
🔽人工冬眠
1. https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0149763421004425?via%3Dihub
2.https://www.nationalgeographic.com/science/article/human-hibernation-slow-metabolism
※この中から全てが出題されるとは限りません。
石岡さんを表すキーワード
宇宙 宇宙生命科学 宇宙医学 宇宙感染症 人工冬眠 微小重力 宇宙放射線 微生物 老化研究 細胞実験 ISS きぼう 宇宙実験 生理応答 宇宙科学研究所 宇宙産業 宇宙ソリューション 宇宙空間利用
石岡さん関連リンク
📌research map：https://researchmap.jp/research531953/