自動車エンジニア、ISS(国際宇宙ステーション)のシステム開発、株式会社ispaceの創設メンバーなどキャリアを積み、ご自身の会社「たすく」を立ち上げられた古友大輔さん。
夢やロマンという言葉と結び付けられがちな宇宙産業を、古友さんならではの鋭い視点でお話しいただきました。
第122回 気づくセミナー 宇宙大学(動画あり)
■開催日:2024年12月12日(木)
■講演タイトル:エンジニアリングで切り拓く!宇宙産業の現在と未来の展望
■告知ページ:https://peatix.com/event/4218921
■講演者:株式会社たすく CEO 古友 大輔氏
▼動画はこちらから▼
https://youtu.be/dGTX1v3S4FI
宇宙産業に対する認識を根本から見直すべき時期が来ている、と古友さん。提唱するのは、宇宙を「特別」ではなく、「特殊」と捉え直す新しい視点です。
両者の違いは以下のとおりです。
・特別:感情や思い入れを含んだ主観的な見方
・特殊:環境特性に基づいた客観的な見方
SFの世界だけでは、実際のものづくりは成立しません。
宇宙開発で重要なことは、
・環境や開発条件の客観的な理解
・技術的な定義に基づいた実現可能性の追求
・特殊環境に適応した設計アプローチ
という点。
これらの考えに基づき、古友さんは2020年にたすくを設立し、外部資金調達に頼らず黒字経営を継続しています。地上から高度38万kmまでの「地球領域」で、宇宙向けの統合システムを提供するESP(Engineering Service Provider)として活動しています。
※ESP‥‥宇宙開発に必要な設計・開発・製造などの技術サービスを一貫して提供する事業者のこと
培ったきた技術や経験は地上産業にも応用可能で、日本の産業発展にも貢献できるというお言葉が印象的です。
メディア掲載
SPACE Media様
https://spacemedia.jp/news/14181
古友 大輔氏 プロフィール
古友 大輔(ふるとも だいすけ)氏
株式会社たすく CEO
【プロフィール】
ロボット生産技術からキャリアをスタート。
半導体や自動車の生産設備開発を経験した後、高性能自動車の開発に携わり新技術の市場投入に従事。
2009年から国際宇宙ステーションのシステムに取り組み、地球と宇宙をつなぐ通信装置や科学ミッション機器の開発を行う。
2012年から月探査プロジェクトに参加し、探査車、輸送船を開発。
2020年株式会社たすくを設立。宇宙のモノづくり支援を幅広く行い、誰でも参入できる宇宙産業への発展を目指す。
公式サイト:https://task-inc.tech/
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