アーカイブ公開は、10月20日までです。
▶ https://spaceuniversity.jp/post-20250829/#toc5
🚀あの『宇宙兄弟』に登場する ” 星加正 ” のモデルが登場!?
JAXAで有人宇宙開発の最前線を担ったレジェンド、
上垣内 茂樹さんが語る――
宇宙飛行士に必要な資質とは?
人はなぜ宇宙を目指すのか?
有人宇宙史・裏話・トリビア・クイズも紹介!
こんな方におすすめ
✔️ 宇宙兄弟ファンで、リアルな宇宙開発の現場をもっと知りたい方
✔️ 宇宙飛行士の選抜や訓練に興味がある方
✔️ 子どもや若者に宇宙の夢を伝えたい教育関係者や保護者の方
✔️ JAXAや日本の宇宙開発の歴史・最前線に関心がある方
✔️「人はなぜ宇宙を目指すのか?」という問いにワクワクする方
講演者からのメッセージ
人間はどんどん宇宙へ出て行っています。
有人宇宙活動の歴史、現状、そして、今後についてトリビアな話やクイズを交えてご紹介します。
宇宙飛行士の選抜、訓練に長年かかわってきた経験から、宇宙に向かう宇宙飛行士に求められる本質的な資質は何かについて私の考えをご紹介します。
そして、人は何のために宇宙へ行くのかについて、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
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📌〈宇宙兄弟リアル〉上垣内茂樹/宇宙飛行士・運用管制ユニット長 ~宇宙飛行士の支援業務と『きぼう』管制を統括する責任者~(前半)
https://koyamachuya.com/contents/97707/
📌同上(後半)
https://koyamachuya.com/contents/97734/
📌〈宇宙兄弟リアル〉私の『宇宙兄弟』的、瞬間 ~上垣内茂樹 宇宙飛行士・運用管制ユニット長 編~
https://koyamachuya.com/contents/97759/
第135回 気づくセミナー 宇宙大学
■開催日:2025年8月29日(金)
■講演テーマ:人類は宇宙へ ~宇宙兄弟リアルが語る宇宙飛行士に求められる資質~
■講演者:公益財団法人日本宇宙少年団理事、JAXA社友・客員
元JAXA宇宙飛行士・運用管制ユニット長
上垣内 茂樹氏
■進行:宇宙大学アンバサダー カリン パウラ氏
■告知ページ:https://peatix.com/event/4497962
アーカイブ動画(10月20日までの期間限定)
▼こちらの動画は10分公開版です。
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宇宙大学レポート
今回は、元JAXA宇宙飛行士・運用管制ユニット長であり、日本人宇宙飛行士の訓練をされてきた上垣内茂樹氏が登壇。人気漫画『宇宙兄弟』に登場するキャラクター、星加正のモデル役にもなられた方です。有人宇宙のリアルをユーモアとクイズを交えてお話いただきました。
最初は歴史から。1961年にユーリイ・ガガーリンが地球一周を果たす以前、ソ連はライカ犬、米国はチンパンジー「ハム」で安全性を検証。犬猿とくれば雉(キジ)も期待したいです。
そしてストリートビューでISS内部を巡るように案内。無重力では10cmほどの水玉が球形を保つ、ろうそくの炎も対流が起きず丸く燃えるなど、重力のない環境がもたらす違いをイラストも交えて解説しました。
次はいよいよ核心である「宇宙飛行士に必要な資質」。
上垣内氏は“心・技・体”の3要素を提示し、最重要は「心=協調性と忍耐」と強調します。宇宙飛行士の最も大切な任務は地球に帰還すること。故障は技術が補えても、チームワークの破綻だけは機械が代替できないのです。
一方で選抜要件は想像より開かれており、身長・色覚・聴力・矯正視力などの医学条件と「3年以上の実務経験」が基本。学位や専攻は不問で、多様な背景に門戸がある点も印象的でした。
訓練はチーム野外行動、宇宙船手動操縦、ロボットアーム、船外活動、中性浮力、火災・減圧・有毒ガス対応、冬山や海上を想定したサバイバル、地上管制との連携シミュレーションまで、徹底して“備える”内容です。
生活編では、日本の宇宙食(宇宙ラーメンやおにぎり等)、壊れやすく難しい無重力トイレの裏話もありました。食事は楽しみだが、トイレは困りたくない。宇宙飛行士の思わぬ苦労を知った気分です。
さらに未来のお話。
アルテミス計画の月周回ゲートウェイや月面拠点、トヨタ×JAXAの有人与圧ローバー「ルナクルーザー」について。また民間ではBlue Originの再使用型飛行や、SpaceXが描く火星拠点のビジョンへと話題を広げました。
締めくくりに紹介されたのはオーバービュー効果を物語る言葉―「5日目には、目の前にあったのは一つの地球だけ」。
宇宙を経験する人が増えるほど、地球を大切にする視点が社会に浸透します。日本は世界で4番目に宇宙飛行士になりやすい国だそうです。
宇宙は遠いようで、実は私たちが決意すれば行けるところにある。そんな希望に満ちた90分でした。
執筆:中小企業診断士 永岡 伸一
講演者&司会者 プロフィール
講演者
上垣内 茂樹(かみがいち しげき)氏
公益財団法人日本宇宙少年団理事、JAXA社友・客員
元JAXA宇宙飛行士・運用管制ユニット長
【プロフィール】
1957年、広島県生まれ、1982年に、東京大学大学院機械工学修士課程を修了し、宇宙開発事業団(現在のJAXA)入社。
ロケットエンジンや人工衛星の開発等を担当後、1985年から、日本初のスペースシャトルの宇宙飛行士となる毛利、向井、土井宇宙飛行士の訓練と、宇宙実験実施の際の地上実験管制所での管制官を務めた。
この時、日本で初めて宇宙飛行士の訓練計画を作成・実行し、日米の宇宙飛行士訓練への貢献を認められ、NASAより、シルバー・スヌーピー・アワードを受賞。
その後、国際宇宙ステーション計画に従事し、実験を取りまとめる「きぼう利用センター長」、そして広報部長等を経て、2016年4月より、宇宙飛行士・運用管制ユニット長に就き、宇宙飛行士の活動、訓練、健康管理、また、宇宙医学研究、地上運用管制の責任者となる。
また、2009年の宇宙飛行士選抜では審査委員を務めた。
2019年にJAXAを退職し、現職に至る。
宇宙兄弟リアルでは「星加正」のリアル版として、扱われている。
司会進行
Călin Paula(カリン パウラ)氏
宇宙大学アンバサダー
【プロフィール】
【出身】ルーマニア、ブカレスト
【卒業】奈良女子大学 文学部 人文社会学科
【日本居住】 約9年(2016年~現在、ずっと関西です)
【趣味】星空観察、フィールサイクル、瞑想、宇宙大学のイベントに参加することなど
好きな言葉は“wonderlust”。遠くへ行きたい、見たことのない場所を見たいという願望を表すこの言葉には、世界をいろいろな角度から見て、より深く理解したいという人間らしい感情が込められていると思います。
日本が好きな理由は数えきれないほどありますが、そのなかでも一番好きなのは、まるでパズルのピースのような「日本語」です。幼い頃に見たペルセウス座流星群を見た感動をきっかけに、宇宙への関心が芽生えました。日本語を学び、日本での生活という夢を叶えた今、再び心は宇宙に向かっています。
この広い宇宙と人間のつながりを、少しでも深めることに貢献できたら嬉しいと思い、日々学び続けています。
instagram : Pau11c
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